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給与で辞めるZ世代【コラム】



人材総合サービス会社「スタッフサービス・ホールディングス」は、働く4世代「Z世代」「ミレニアル世代」「就職氷河期世代」「バルブ期世代」の4000人(各世代1000人)を対象に仕事にまつわる調査を行いました。


▼調査の詳細はこちら▼

https://www.staffservice.co.jp/company/40th_survey.html


非常に興味深い内容だったので、本コラムでは、本調査の内容を複数回に分けて、分析していこうと思います!


今回は、『働く4世代の「仕事の本音」』を紹介します。



「Q1 仕事を辞めたい!と思ったことがある割合」


・Z世代:80.4%

・ミレニアル世代:87:8%

・就職氷河期世代:89.2%

・バルブ期世代:88.4%


「Q2 仕事を辞めたい!と思った理由」  Z世代は「給与」が1位。ミレニアル世代 / 就職氷河期世代 / バブル期世代では「人間関係」が1位。


・ミレニアル世代は、その他に「仕事量」や「労働時間」が上位にランクインしており、多忙さが退職を考える理由につながっていると考えられる。

・就職氷河期世代は、「人間関係」のスコアが4世代の中で最も高い。上司と部下の板挟みになるなど、人間関係のストレスが大きいと推察される。

・バブル期世代は、「評価・人事」が2位であることから、出世争いなどが気になっていると考えられる。(引用)




以上、Q1、Q2の結果をみてZ世代にどのように感じたでしょうか?



まず、筆者が個人的に調査に疑問をもったことを共有すると、本調査で定義されるZ世代(1996~2005)は、皆が働いているわけではありません。というのも、対象者の年齢が16歳から25歳程度にあたるからです。大学全入時代と呼ばれ、おおよそ50%が高校卒業後大学に進学すると考えると、高卒で働いても18歳から、大卒だと22歳からという換算になり、調査対象者にあたる働く1000人に偏りがあるのではないかと思ってしまいます。



少し本コラムの目的とは外れてしまいましたが、事前にこの疑問点に留意することは重要だと思いました。



さて、本題ですが、Q1から、Z世代は相対的に仕事を辞めたいと思う割合が少なくなっています。筆者としては、さきほど共有した調査対象者の偏りや、まだ就業して間もないことを鑑みると、低くなることは十分にあると考え、むしろかなり大きな数値だとすら思います。高卒就業者と大卒就業者の意識調査も分けて考えるべきかもしれません。



次に、Q2ですが、辞めたい理由ワーストは「給与」でした。

どうでしょう?Z世代のイメージに合っていますか?

Z世代は「社会貢献」「安定性」「人間関係」というキーワードが重い浮かびませんか?「お金に執着しない」という印象をお持ちかもしれません。しかし、ここでの結果は重要です。前述のような調査自体の課題感はありますが、考察の余地があるとするならば、「Z世代の意識は働くうちに変わる?」という仮説です。




2021年卒マイナビ大学生就職意識調査によると、学生の企業選択のポイントは、38.3%に「安定している会社」、35.9%に「自分のやりたい仕事ができる会社」、19.8%に「給与の良い会社」、ほか「勤務制度・住宅などの福利厚生のよい会社(12.8%)」「働きがいのある会社(12.7%)」の順番となっています。1番目、2番目と大きく離れて「給与」の3番目です。


▼参考「2021年卒マイナビ大学生就職意識調査」▼

https://saponet.mynavi.jp/column/detail/20210524154316.html



入社前は「安定」や「やりがい」を求めていたが、いざ入ってみると「給与」に対して不安が募る。こういったZ世代社会人の姿が現れませんか?


つまり従来の企業側もZ世代を把握したつもりになって、「給与より安定ややりがいだろ!」と思いながら、Z世代学生向けに説明会などを行っていると、意外と入社してすぐ、彼らにギャップを抱かせるという事態に陥りかねません。



「なんだ、所詮は給与か。どの世代と変わらないじゃないか」と思われるかもしれません。

しかし、実は本質は変わっていないのではないかと思っています。それを見ることができたのがコロナ禍でした。



昨年、国民一律に給付された10万円の特別定額給付金の使いみちに関して、一部を寄付に充てたいと考えた人の割は、20代が最も多く37%でした。それ以外にもコロナ関連で寄付を行いたいという人は20代が18.7%と最も多くなっています。Z世代にとって、クラウドファンディングの普及で寄付が身近になっています。これを受けて実はさきほどの給与不満は、「多くの給与を得て、その一部を社会活動費(あるいは寄付)に充てたい」と考えているのではないでしょうか。



▼参考「コロナ寄付プロジェクト」▼

https://corona-kifu.jp/



最後は、推測にすぎませんが、入社当時と仕事に対する不満のギャップを見てみると、そう考えることができそうです。




 

Dream3.0は、日々の活動からZ世代のリアルな声を聞いているため、Z世代の興味関心を熟知しています。


その強みを活かし、これからの未来を担っていくZ世代に対してPRしていきたいと考えている三重の企業様に対し、Z世代の共感を得られるような動画制作をしております。


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