
タイトルにある通り、本コラムでは、Z世代の定義がなぜ1996年から2012年(諸説あり)とされるのかを、明らかにしていきます。
Z世代を理解しようとするとき、「結局何年生まれの世代なの?」と思われる方もいるかもしれません。
一応、下記のような年代が一般的とされています。
X世代:1965~1976
Y世代:1977~1995
Z世代:1996~2012
出典:ジェイソン・ドーシー&デニス・ヴィラ、2021
「Z世代マーケティング-世界を激変させるニューノーマル-」
Z世代という言葉が、X世代、Y世代の流れを汲み取って存在するので、その世代も含めて、時系列で並べています。
この世代の区切りは明確に決まっているわけではありません。とくにY世代に関しては、他世代よりも期間が長く(X世代11年間、Y世代18年間、Z世代6年間)論者の間でも区切り方は異なるようです。しかし、Z世代に関しては1996年あるいは1990年代後半という表記はある程度統一されているように感じます。
表記ゆれが発生するのは、「あくまでも大まかに世代を把握することが目的である」ことが前提にあるからといえます。現在では一般的になったマーケティング戦略の上で、「Z世代はこういう志向がある」と把握することで、市場や社会を見通すことに役に立ったからだといえます。明確に定義する必要がないってことですね。
そういった中でも、Z世代には明確な区切りがあります。
1995年の「Windows95」の誕生です。
これにより「インターネット」という世界が誕生(正確には普及)しました。図書館や本屋で、情報収集することがごく当たり前だった社会から、インターネットにより「検索」という概念が生まれます。
日本では95年を「阪神淡路大震災の発生」や「地下鉄サリン事件」をきっかけにし、世代を区切りるものがありますが、「Z世代」という言葉は、アメリカから来ている言葉なので、おそらく基準はアメリカに合わせて、Windows95が正しいかと思われます。
そしてZ世代が小学生にあがり、もの心ついたときには、「Amazon」によるオンラインショッピング、「Google」や「Yahoo!」によるネット検索は存在しています。それがない社会が想像つかないのです。
そう考えると、Z世代がなぜ1996年か、想像できそうです。
次はZ世代から次世代の区切り、2012年について、検討します。
2012年には、Instagramの誕生です。
Instagramのなにが画期的だったかというと、テキストSNSからビジュアルSNSへの変遷したことです。Facebook(2004~)Twitter(2006~)は既にあったもの、それはテキストベースのSNSでした。一方でInstagramは、インスタ映え(英語ではInstagrammable)という単語がある通り、ビジュアルセンスがとわれるようになっていきます。
それが何を意味するかというと、「隠喩や多義性が弱体化し、より直接的な知覚と情動が優位になっていく」(國分功一郎・千葉雄也、2021「言語が消滅する前に」)ということです。長い文章・動画が嫌われて、中身がよくても見た目がクールなものでないと受け入れられないという社会に入っていきます。まさに境界線が存在してそうです。
以上のように、Z世代の開始期から終了期の区切りに絞ってみてきました。
Z世代は、様々なシーンで語られるようになり、「結局どんな世代なの?」と思われるかもしれません。
そんなときは、このような区切り期間の特徴を思い出してもらえればわかりやすいかもしれません。
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